ニュースダイジェスト社 | 10年7月号インタビュー三重大・武田教授

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電池はNEXTの花形
高まる次世代型への期待

三重大・次世代型電池開発センター長 武田保雄大学院教授

イタリアの物理学者、ボルタは1800年、亜鉛板と銅板の2種類の金属板を利用して、電気を発生させることに成功した。ボルタ電池は実用的な電気を作り出した最初の装置だ。ハイブリッド車(HV)や電気自動車(EV)など次世代エコカーの普及を見据え、動力となるリチウムイオン電池の設備投資が本格化するなど、電池はNEXTの花形選手であることは間違いがない。三重大・次世代型電池開発センター長の武田保雄大学院教授に電池の見通しを聞いた。


キーは安全性2010年7月号武田教授.jpg
――21世紀の電池像をどのように見据え、研究を進めていますか。
 ヒト、モノ、カネで言うと、良い中国人と会い、関係を築くことです。「ヒト」は特に大事にしなければならない。これは前社長の大沢輝秀会長から学んだことです。中国市場では、OSGは日本人社員のほか、現地の中国人と台湾人、韓国人がビジネスをしています。「モノ」はとにかく量が多い。生産システムを含め、モノづくりの考え方を変える必要があります。そして「カネ」には厳しい。もう1つは「時間」。決断のスピードが速い。違うなと実感する。

――21世紀の電池像をどのように見据え、研究を進めていますか。
 化学電池では、取り出せるエネルギーの大きさを考えると、ますますリチウム電池の重要性が増してくると思われます。電池の改良とともに、一つは高エネルギー密度、高出力に向けた大型化に、一方は多様な用途に答える小型化、薄膜化、マイクロ化に向かうものと考えられる。いずれにせよ、キーとなるのは安全性です。

――電池研究を現状、将来、未来と三つの開発時間帯にわけ、解決すべき問題点を想定し、テーマを設定していますね。
 現状電池(第一世代)の改善では、コスト2分の1が特に自動車用として最大の課題です。将来電池(第ニ世代)では、電池の大型化(現状の1.5倍のエネルギー密度)と、薄幕電池が、未来電池(第三世代)では内燃機関と同等のエネルギー密度の電池開発や積層マイクロ電池がテーマとなります。……

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Profileたけだ・やすお 理学博士。分子素材工学専攻。昨年9月まで3年間、三重大大学院工学研究科長(学部長兼任)。粉体粉末冶金協会賞、日本セラミックス協会学術賞など受賞。1947年生まれの63歳。

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